2017年05月27日

私たち世代の思いと役割

最近ネットで話題になっている経済産業省の
若手職員の方々が発信している。


http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf

PDF資料です是非ご一読ください。



その中に
「人類がこれまで経験したことのない変化に直面し、
個人の生き方や価値観も急速に変化しつつあるにもかかわらず、
日本の社会システムはちっとも変化できていない。
このことが人々の焦り、いら立ち、不安に拍車をかけているのではないか。
なぜ日本は、大きな発想の転換や思い切った選択が
できないままだろうか。」


という一文があります。これが今を生きる若い世代の本音だと思います。
例えば、有史以来初めての超少子高齢化社会において年金制度や、社会保障制度がどう考えても
現在の運用のままではどうにもならないだろうと大多数が思っていても、根本的な構造改革は起こらない、
そこに若い世代は、ある種の諦めの気持ちが芽生えてしまっていることも事実だと思います。
そしてあえて考えないようにしているということあるかもしれません。

ただ、そんな社会はだめだと思います。未来将来に多少の不安があることは生きている以上仕方ないかもしれませんが、
未来を全く信じれないことは人として生きる上で不幸極まりない事だと思います。
以前、とある経済学者の先生のお話で、個人消費が伸びない一番の原因は「不安な気持ち」だというお話しがありました。
確かにその他、物質的な充足感や経済的理由もあると思いますが「漠然とした将来不安」も要因の一つだと思います。

では、どうするべきかという話ですが、それは現在の社会に合わなくなった構造やシステムを逃げることなく
変えていき「変えていけるんだっ!」ということを一つ一つ証明していくしか他にないと思います。
そのことで、将来に対しての不安や不信感が希望そして信頼感につながっていくのだと思います。

ただ、その変えていく工程において、必要なことは、各世代が「共通意識」をもって取り組むことだと思います。
各世代が主張をし合うのではなく、共通認識つまり「未来の子供たちのために」という観点を持たなければならないと思います。
理想論ですし、容易いことではないと思いますが、もし各世代が共通認識を持ち今後の社会を考えることができたのなら
どんな厳しい状況も乗り切れると思います。


そしてもう一つ、フェイスブックの創設者が大学の卒業式で語ったことのなかで

http://www.huffingtonpost.jp/keizo-kuramoto/mark-zuckerberg-harvard-speech_b_16818864.html

僕らの世代にとっての課題は、「"誰もが"目的感を人生の中で持てる世界を創り出すこと」なのです。
ジョン・F・ケネディがNASA宇宙センターを訪れた時のエピソードで僕の大好きなものがあります。
ホウキを持ってる門番にケネディが何をしてるのかと訪ねたら彼はこう答えました。

「大統領、私は人類を月に送る手伝いをしているのです」。

「目的」というのは、僕ら一人ひとりが、小さな自分以上の何かの一部だと感じられる感覚のことです。自分が必要とされ、そしてより良い未来のために日々頑張っていると感じられる感覚のことなのです。「目的」こそが本当の幸福感をつくるものなのです。


このことは今後の社会を考える上でとても大事なメッセージだと思います。
例えば、市民、国民一人一人が、今後の社会課題をしっかりと共有し、取り組んでいくことは社会の一員として
個人の生きる喜びにも繋がっていくことだと思います。

少し抽象的な話になってしまいましたが、政策には魂と血が通うべきだと思っています。
そんな意味においてこの二つの話は大事に胸に留めておきます。

  


Posted by 山本ゆうぞう 掛川市 山本裕三 掛川 at 22:23

2017年05月16日

チャレンジ!金次郎のように。

これまで幾度となく問題提起をしてきた「公共施設や公共インフラの老朽化」の問題。
私の議員活動において大きなテーマとして一般質問でも取り上げてきました。

総合管理計画の概算シミュレーションでは、今ある公共施設やインフラを維持していくだけでも老朽化対策も含め今後50年間で年間あたり102.5億円かかると言われています。将来的な見込み収入を考えても毎年約30億円が不足すると予想をされます。このままこの課題を放置していれば
必ずや近い将来掛川市の財政に影響を及ぼし、施設や道路や橋梁等の社会インフラの老朽化により市民の皆様の安心安全な暮らしが維持できなくなる可能性があります。
この大きな問題に、掛川市議会としても特別委員会を本年度設置し本格的に取り組むことになり、その特別委員会の委員長の職を拝命いたしました。


一年間の委員会ではあるものの、委員や当局の皆様と知恵を絞り課題解決に向けての糸口をつかみたいと思います。



3特別委員長の新任挨拶の一枚です。


そして本日の夜にはもう一つ特別なことがありました。
それは二宮尊徳を題材としたわらび座のミュージカル「KINJIRO」です。

とても感動しました。生涯で600もの農村復興をやり遂げた金次郎。その成長や葛藤を描いた作品。
劇中の「少しでも今よりよくしたい」「ものごとを一方向だけからみてはいけない」「自分は円の中にいきている」
という言葉は自分の胸に刺さりました。委員長の職に関しても、自分の考えは持ちながらも多角的な視野で、
真っ直ぐに掛川の今と未来のことを考えて、そしてじっくり意見を聞きそして話し知恵を絞りあって取り組めたらと思います。心を耕そう。


和太鼓などの楽器演奏、演出もテンポも良く素晴らしかったです。








  


Posted by 山本ゆうぞう 掛川市 山本裕三 掛川 at 22:53

2017年05月02日

議会の役割

静岡大学日詰教授により
「地方議員の心構えと議会の役割」をテーマに研修会が行なわれました。

改めて、私たち議会の役割を確認しました。

憲法の93条の2項で「地方公共団体の長、そしてその議会はその地方公共団体の住民が直接これを選挙する」とあり、首長(市長)は執行権限、そして議会には決定権限が託されています。

決定権限を託されている議会の責任は重く、行政が執行しようとする、もしくはしたことに関して
チャックを行なうには、相当な「知識、経験」が必要です。行政職員は専門的に業務を行ってるプロです。そこに対応する為には、議員一人の知識では限界があります。行政職員からの情報提供はもとより、その他専門家や大学、NPOや市民活動団体そして市民の皆様とより協力していかなければならないと感じますし、何より議員間同士でも活発な議員間討議が必要だと感じています。

自由闊達で開かれた議会を目指しがんばります!




  


Posted by 山本ゆうぞう 掛川市 山本裕三 掛川 at 08:40