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2024年01月22日

【災害対策に必要なことは福祉的目線】※長文です

第41回東遠地区保険福祉研修会にてご挨拶をさせていただきました。
挨拶の中で災害時の避難生活にはより福祉的目線が必要であるとお話をさせていただきました。
静岡新聞の記事では障がい者や高齢者等、一般の避難所生活では支障をきたす要配慮者に対して、
特別の配慮がなされた避難所つまり福祉避難所が被災地で開設された割合が予定の2割であるとの記事がありました。


本当に大変な被災地のことですのでこの割合がどうかは申し上げませんが必要としている方々が適正な避難をできている状態ではないことは事実かと思います。ただこれが被災の現実であることは受け止めなければなりません。


理由は様々あるとは思いますが、避難所の倒壊や配置されるはずだった行政や施設の職員自身が被災をし着任ができないことが主な理由なのではと思います。
実際には福祉避難所だけではなく広域避難所にも配置予定である行政職員が災害後すぐに着任できるかはわかりません。
行政の福祉避難所や福祉施設の避難所が開設できていない場合は障がい者や高齢者は福祉避難所ではなく一時的に様々な住民が避難をする広域避難所に身を寄せることになります。

そのような状況下で必要なことは高齢者や障がい者に対しての理解だと私は思います。その理解がなければなかなか安心して当事者は避難ができません。

その例として自閉症のお子さんがいる被災経験者のお話を紹介します。お話によれば災害時に広域避難所に自閉症の息子さんと避難した所、息子さんがパニックになり叫んだり自傷行為を繰り返したため周りが気になり結局は震災で傾いた自宅に戻らざるをえなかったとのことでした。自閉症の方は「普段の状況と違う所や人が大勢いる所にいくとパニックになってしまう。」という傾向があるそうです。


この時に避難所に自閉症の特徴がわかる方がいてまわりの方々に説明ができていれば傾いて危険な自宅に戻ることはなかったのではと思います。もちろん行政、福祉施設の職員がより有事に備える必要はあります。とは言え行政、施設職員も被災をし、被災時にすぐに着任ができるかわかりません。
そうなると障がい等、様々な方がいることを行政だけではなく広く市民の皆様に知っていただく必要があります。避難すべき方が避難できない状態は作ってはなりません。その様な意味でも当事者を知る今回の研修会は意義深いものだと思いました。私もすべきことをやらなければと思います。


以下静岡新聞の記事です↓
https://www.at-s.com/sp/news/article/national/1397363.html

【災害対策に必要なことは福祉的目線】※長文です




Posted by 山本ゆうぞう 掛川市 山本裕三 掛川 at 19:31

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【災害対策に必要なことは福祉的目線】※長文です